ステンレス鍛造Stainless steel forging

大きな荷重を必要とするステンレス鍛造
  • 大きな荷重を必要とするステンレス鍛造

    ステンレスは一般的な鍛造に使われる鉄よりも硬度が高く、鉄に比べてより大きな荷重が必要となります。また、温度管理が難しく、シビアな温度管理が必要です。さらに金型の摩耗が激しくなる傾向があるため、品質の確保にはこまめな金型管理が必要となります。大宮日進では金型製作を内製しているため、設計から使用・メンテナンスまで一貫してきめ細かく対応可能です。

  • ステンレス鍛造のメリット

    • ○鉄に比べ高価なため、完成形状に近い成形が可能な鍛造を行うメリットが
      大きい。材料の削減につながる。
    • ○鉄に比べSUSは機械加工が困難なため、鍛造を行うことでトータルコスト
      を抑えることができる。
    • ○ステンレスは名前の通り錆びにくいため流体関連に使われることが多く、
      使用目的を考えても漏れなどの原因となる内部欠陥がない鍛造品との相性
      が良い。

EQUIPMENTステンレス鍛造の設備

  • エアースタンプハンマー

    エアースタンプハンマー

    空気の力でラムを上下させ、金属を鍛えます。ペダルの踏み加減で落下速度(打撃力)を調整できるため、汎用性が高い設備です。

  • クランクプレス

    クランクプレス

    クランク機構を用いた構造のため、一定の荷重を繰り返し再現することに長けています。そのため高精度な加工が安定的に可能になります。

  • 加熱炉(高周波誘導加熱)

    加熱炉(高周波誘導加熱)

    交流電源に接続されたコイルの中を通すことにより、非接触の自己加熱を行う設備です。出力により温度調整ができるため温度管理が容易で、加熱対象が自己加熱するため熱損失が少なく、加熱効率が高いのが特徴です。また、スケール(酸化鉄)の発生が少ないこともメリットの1つです。

  • 切断機(シャーリング切断・ノコ切断)

    切断機(シャーリング切断・ノコ切断)

    シャーリング切断/強靭な上刃と下刃で挟み込み、一瞬で切断するため加工時間が短いのが特徴。ただし上刃を加工物に押さえつけて切断するため、切断面の上部が丸くなるダレが発生します。また、切断面の下部は尖った状態となるバリが発生します。
    ノコ切断/シャーリング切断と違いダレやバリの発生はなく綺麗な切断面になり、高精度での加工が可能ですが、加工時間が長い、
    刃厚分の材料ロス、刃の消耗が早いなどのデメリットがあります。

BUSINESSステンレス鍛造仕様

ステンレス 精密熱間鍛造